静岡市に住んでる皆様、QRコード決済講座はいかがでしょう
しつこくPRさせてもらいます。どうせ自分のブログなんだから。
6月15日午後1時から、澤田真一のQRコード決済講座を行います。
これはPayPayやLINE Payの使い方ではなく、QRコード決済の概念について話す予定です。静岡市でもQRコード決済対応店が増えていますが、「なぜQRコード決済なのか」「何がどう便利なのか」「消費者、事業者にとってのQRコード決済導入のメリット&デメリット」に関して重点的に解説する予定です。
ASEAN諸国でキャッシュレス決済サービスが普及していることも話します。
予習として、まずは以下の動画を視聴していただければ幸いです。
予約はこのフォームから。
個人経営の店舗を経営していて、なおかつQRコード決済導入を検討している方はぜひご参加ください。定員は30人ですが、それを超過しても何とか会場に入れるよう工夫する予定です。
予め問い合わせがあれば、個別の相談も受け付けます。
QRコード決済講座まで、あと1週間
澤田の人生初の講座が近づいてます。
本当は今年の3月にやるはずだったんだけど、何だかんだでここまでずれ込んだ。ただ、地方都市にとっては今がジャストタイミングなのかもしれない。ちょうど「Pay決済」が話題のワードにもなっているし、静岡市も地元展開のスーパーマーケットとか個人経営の居酒屋とかでPayPayを採用するところが増えた。
それに加えて、PayPayが少額決済向けのキャンペーンを打ち出した。去年の100億円キャンペーンは話題作りとしては100点満点だったけれど、あれが中小の個人事業店舗に影響を与えたかというとお世辞にもそう言えなかった。
今は違う。流れは完全に変わった。
去年、こういう記事を澤田は書いたんだけど、幸いなことに見込みが当たった。
PayPayは、どこかであと2、3度は大きなキャンペーンを打ち出す必要があると思う。
できれば今度は、少額の買い物を想定したキャンペーンがいいかもしれない。この前の「100億円」は、大型の買い物を想定したものだった。そうじゃなくて、カフェでコーヒーを1杯飲む程度の利用にピッタリなキャンペーンをやるべきだ。
この「カフェでコーヒーを1杯飲む程度」のキャンペーンが、ついに始まる。
あと、全国の夏祭りや花火大会も見逃せない。
PayPayに対応した屋台が、確実に増えているからだ。
もしかしたら、夏祭りの屋台を狙ったキャンペーンもやるかもしれない。
となると、QRコード決済普及の山場は7~8月ということになる。
「町の電器店」が日本を衰退させた
かなり煽ってる感じのタイトルかもしれないけれど、どの町にも1件はある「近所の電器店」が現代日本の技術革新の足を引っ張ってるんじゃないかと澤田は考えている。
せっかく買った家電製品に何か不具合があった場合、メーカーや大型家電量販店に持っていくよりも、近所の電器店に持っていくほうが早くて楽だ。
電器店のおっちゃんは、電話一本で家まで来てくれる。家電製品の使い方も丁寧に教えてくれる。50年代にいわゆる「三種の神器(テレビ、冷蔵庫、洗濯機)」が出てきた時、それを一般家庭に普及させたのは他でもない、個人経営の「町の電器店」だった。
その当時だって、
「洗濯機なんかなくったって、ウチは今まで洗濯板でやって来た。これからも洗濯機は必要ないし、大体そんな機械置いたって使い方なんか分からない!」
と言い張っていた人は多かったはずだ。
「スマホやPCなんかなくったって、ウチは今まで固定電話機と鉛筆のノートでやって来た。これからもスマホは必要ないし、大体そんな機械置いたって使い方なんか分からない!」
だから、最先端機器の使い方を事細かに教えてやる業者が必要になって来る。三種の神器の場合、その役割を製造メーカーと密接につながっている電器店が果たした。地元密着型の営業スタイルが奏功した結果と言うべきだ。
それじゃあ、スマホやPCで同じことができないのか?
結論から言うと、できない。
簡単な話で、東西冷戦時代の工業製品は誰がどう扱っても同質のパフォーマンスを発揮するものだった。トランジスタラジオがいい例だ。扱う人間が岸信介だろうと佐藤栄作だろうと長嶋茂雄だろうとジャイアント馬場だろうと、正しい操作手順さえ覚えれば製品の間に性能差は一切出ない。
ところが、スマホは違う。使う人間によってパフォーマンスに大きな差が出る。だからまずは「持ち主がスマホで何をしたいのか」というところから始めなくちゃいけないけれど、スマホの使い方を知らない人は「これから自分がスマホで何をするのか」ということすら予測できない。
にもかかわらず、スマホやPCを販売してる家電量販店はかつての「町の電器店」と同じ感覚でモノを売っている。するとどうなるかというと、メモリ4GBのCeleronノートPCに「ユーザーサポート料」という名目で10万円近い値札をつけるわけだ。Twitterのアカウントを作るのに5000円とかね。
スマホについて全く知らない人は、「元が安いスマホでも手厚いサポートがあれば適正価格じゃないか」と思ってしまう。これはもう、知識と経験があるかないかで巨大な「概念の壁」ができているとしか言えない。もっと言うと、ユーザーサポートとやらにカネを出し続けている人はこの先成長する可能性が低い。数年後にまた型落ちのPCや数世代前のiPhoneを買わされるだけだ。
使う者によって大きなパフォーマンス差が生じ、しかも新陳代謝の早い通信機器の分野では「町の電器店」の出る幕はない。
そしてインダストリー4.0の世界は、各個人を常時オンライン接続する通信機器の存在を前提にしている。
情報格差はさらに広がっていく。
6月15日にQRコード決済講座をやるぞ!
前々からブログでもほのめかしていた、QRコード決済講座を6月15日にラペック静岡で行います。
いやー、ついにこのテの講座を澤田がやることになるとは。もっともこれは先方に誘われたっつーわけではなく、澤田が能動的に企画したものなんだけどね。企画書書いて、ラペック静岡の所長に「こういうのやりませんか?」みたいな感じで。
所長曰く、このチラシ持って行ってくれる人は結構いるみたいなんだけど、肝心の応募は少ないらしい。
まあ、参加者がひとりでもやるけどね。
もちろん、可能であれば満員御礼まで集まってほしい。店員は30人なんだけど、それ以上の応募があれば椅子の配置を工夫して極力部屋に入れるようにする。だから、遠慮せずラペック静岡に問い合わせてね。
ちなみに、QRコード講座開催に向けた予習動画は既にアップ済み。
参加費用は500円。非営利だから、これ以上取りません。
ある程度参加者が集まれば、第2回講座も考えています。
花井岳文さんについて書いた記事が伸びている件
澤田のブログのPVが伸びている。花井岳文さんのことについて書いた記事が、かなり数字を取っているようだ。
もちろん、嬉しくはない。
もう一度書くけれど、澤田と花井さんとは面識がない。同じ静岡市民で、格闘技をやっているという以外の共通点はない。しかも、花井さんはプロで澤田は三流アマ。年齢も離れている。
だから、花井さんの急逝について質問されても澤田からは答えられない。これだけは、遅ればせながら断っておく。
そもそも、澤田自身も昨日初めて花井さんの訃報を知ったくらいなんだから。
今はただ、偉大な足関十段の足跡を思い返すしかできない。
ええ、ものすごくショックです。
花井岳文さんの訃報
日曜の朝から狼狽している。
格闘家の花井岳文さんが亡くなった、という話が飛び込んできたからだ。
この訃報がまったくの誤報だったら澤田は謝罪する。いや、謝罪したい。誤報だと信じたい。
ご冥福をお祈り申し上げます、だなんて言えない。面識はないけれど、花井岳文という人物が若い頃の澤田に影響を与えていたことは確かなんだから。
澤田は第10回全日本コンバットレスリング選手権に出ていて、案の定すぐに負けちまったんだけど、確か花井さんは優勝したんじゃなかったっけか? 足関取りまくって決勝まで進んだことは覚えている。あ、いや、すまん。第10回は優勝してないのか。花井さんは毎年のように出てたし、とにかく勝ちまくる姿しか印象にないから記憶がごっちゃになってる。
澤田が木口道場川崎支部にいた2000年代初頭、足関といえば花井さんだった。当時はちょっとした足関ブームが起こってて、花井さんを目標にひたすらヒールホールドを取りに行った選手は木口にもいた。
何しろ、静岡市を拠点にして活動していた選手だ。当時、地方都市ではまだまだ総合格闘技なんてマイナー種目。淡路島の須田匡昇選手がプロ修斗のライトヘビー級王者になった時、「地方の選手がチャンピオンに!」と話題になった。逆に言えば、プロの格闘家の大半は地方から上京してきた人だったわけだ。
そう考えると、今は全国各地にジムがある。スマホのおかげで、遠方との連絡も簡単にできるようになった。格闘家だってテクノロジーの進化とは無縁じゃない。
その中で花井さんは、地元に拠点を置いて活動し続けた。これは偉業だ。どうして静岡市長は、この人物の功績に目を付けないのか。名誉市民にしたっていいくらいだ。
若い人材が首都圏か中京圏に続々移り住む中で、それでも静岡市内に根を張り続けた著名格闘家がそこにいた。
花井さんがいなくなった今、同じ静岡市民の我々に何ができるのだろうか?
eスポーツが現代社会に必要不可欠な理由
尾木直樹氏のeスポーツに関する見解が、若干炎上気味だ。
「eスポーツはスポーツなんかじゃない!」という声は、各方面からある。
それじゃあ、何でアジア諸国のスポーツ担当大臣がeスポーツ振興にあれだけ力を入れているのか、という問いについてはどう答えるのだろうか。
マレーシアの現首相は、93歳のマハティール。けれど彼の内閣の青年スポーツ大臣は1992年生まれのサイド・サディクという本物の青年だ。
そのサイド・サディク大臣が、ある日RazerのCEOからTwitterで、
「ブラザー、僕も1000万リンギットほどマレーシアのeスポーツに出資したいんだけど」
と呼びかけられ、
「サンクス、ブラザー」
と返したやり取りは話題になった。
Bro, it's an incredibly progressive budget for Malaysia to commit MYR10M to esports for the youth and millennials. In light of that, I will also be investing MYR10M for esports in Malaysia in 2019. Let's bring esports to the next level together!
— Min-Liang Tan (@minliangtan) November 2, 2018
Thanks bro! This is a huge step in creating a bigger and more sustainable ecosystem for esports in ASEAN. https://t.co/LkXnN329Bd
— Syed Saddiq (@SyedSaddiq) November 2, 2018
「eスポーツはスポーツなんかじゃない!」と主張するなら、国外ではこういうやり取りがあって、何でそういうことが行われているのかということも説明する必要がある。
タイやインドネシアのような山がちな国では、どうしても山間部が経済成長から取り残される。
そりゃそうだ。電気を引くにも作業員が山を越えていかなきゃならないからね。おまけに、大した産業もない場合は誰もそこに興味を示さない。苦労してインフラ整備をしたのに儲けが出ないんだから、山間部の集落はどうして無視される。
そんな集落にとって軍隊、それも陸軍はありがたい存在だ。
陸軍がその集落のある地域を重要拠点と見なして駐屯地を作ってくれば、人口も増えるしインフラ整備もしてくれる。
けれどそれは、陸軍がその土地に興味を示してくれたらの話。そうでなければ状況は変わらない。だから、それを見かねて地方にカネをばら撒く田中角栄のような政治家が時折登場する。タイのタクシン元首相がまさにそのタイプだ。
これがネットインフラだったら、話は余計にこじれる。
通信会社がその土地に電波塔を作るにも、やっぱり採算が見通せなければ作ってくれない。
言い換えれば、電波塔を作るだけの通信量がその集落から発生しなければならないということだ。銀行のATMと一緒だね。
おまけに、集落の住民がネットの重要性を理解しているかも怪しい。「いんたーねっと? そんなものは今まで必要なかった。だからこれからも必要ない」と考えている可能性が高い。
情報格差はそういう理由で発生する。
だから、ネットを導入するためにキラーコンテンツが必要だ。
以上の理由で、オンラインゲームとそれを競技化したeスポーツという分野は地方間格差の是正に必要不可欠な存在となっていく。
その集落で『荒野行動』が流行れば、つまり荒野行動ができるだけの通信速度が確保できれば、他のことにもそれを転用できるはずだ。
インドネシアにハルトノ兄弟という人物がいる。世界100位以内に入る大富豪だ。
その兄の方、マイケル・バンバン・ハルトノは去年のアジア大会で銅メダルを獲得した。種目はブリッジ。この時、マイケルは76歳。
アジア大会の正式種目に制定する際、マイケルがロビー活動をしていた。自分で制定した競技に出場してメダルを獲ったんだから、大した爺さんだ。
ブリッジがスポーツとして見なされてるんだから、オンラインゲームもスポーツとして見なされないと整合性というものに欠けるだろう。
そもそも、eスポーツは障害の有無を問わないバリアフリー競技になり得る可能性が十分あるのに、教育評論家を名乗る人物がそれに否定的なのは思慮に欠けているとしか言えない。