たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

ローガン・ポールの炎上動画とアイス冷凍庫事件

ローガン・ポールが日本を旅行した時の動画、あれはYouTube利用規約すら変えちまったほどの影響を及ぼした。

宣伝するわけじゃないけれど、澤田はこの署名にサインした。

https://www.change.org/p/youtube-delete-logan-paul-s-youtube-channel

何でこの署名活動に賛同したかってーと、その目的が「不快な動画をバンするため」だから。

このあたり、アメリカ人が始めた署名だけあって考え方が向こうっぽい。もしこれが日本人だったら、このテの炎上騒動を非難するのに「うp主をバンする」方向じゃなくて「該当の動画を無理やり拡散させる」方向に動く。

削除するべき動画や写真を、「コイツはこんな馬鹿なことをやらかした」っつーことで余計に拡散させるのが日本人。「子供に有害なものだ」と言って徹底的にブロックするのが向こうの人。だからローガン・ポールが青木ヶ原樹海に行った動画も、今じゃライブリークくらいでしか視聴できない。

そういえば、2013年の「アイス冷凍庫事件」っつーのがあったね。コンビニの冷凍庫に入った写真が大炎上したってやつ。

あの時澤田は、「もしあれが悪意を持った合成写真だったらどうするんだ」って考えたんだけどね。あれが本当にイタズラ画像なのかどうか、誰も裏を取らずに拡散されまくったっつーのは事実だ。

ここで考えるべきは、問題になった投稿とそれを投稿した奴をバンするようTwitter社に要請することだ。そうするべきだった。けれど、それをやった人間があの時いたとは思えない。それどころか、写真の拡散に大衆が手を貸した。

結局、ひとりの馬鹿を大衆が市民裁判にかけただけでこの話は終わった。冷静に考えてみると、この市民裁判の原告も被告もみんなモブに過ぎない。

群衆の中にひとりとして「市民」がいないから、SNSの規約を見直そうという展開も起こらない。ただの炎上騒動として認識され、やがて忘れられる。