たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

鳥越俊太郎って、そこまで世に疎い人間だったっけ?

この人、ジャーナリストですよ?

鳥越俊太郎氏(78)が電子マネー強制社会に怒り 「私たちは現金世代」(マネーポストWeb)

https://www.moneypost.jp/326035

「私も書籍や日用品の購入をカード決済の通販に頼ることが増えてきた。確かに便利だけれど、レジで直接、お釣りを渡してもらって会話があるほうが、生活が明るくなるでしょ」

いや、明るくなんねぇんだよ。特に新興国では。

インドネシアは1万3000という島を抱えていて、そのすべてにATMがあるというわけじゃない。そもそも、国民の半分が銀行口座を持っていないという状態。そんな中で農村部の一次生産者がジャカルタのスーパーマーケットに作物を売ろうとしたら、必ず仲買人を何人を経由しないといけないわけ。

でもそれって、要は決済を現金でやってるからでしょ。電子マネーで一次生産者とスーパーマーケットがつながれば、仲買人もいなくなって一次生産者は今まで以上に高く作物を売れるし、消費者はその作物を安く買うことができるわけだ。

ジョコ・ウィドド大統領はマスコミの前で「フィンテックは仲買人をなくす」とはっきり言ってる。

Jokowi: Fintech Bisa Putus Mata Rantai Tengkulak(VIVA)

https://www.viva.co.id/digital/digilife/815511-jokowi-fintech-bisa-putus-mata-rantai-tengkulak

ジョコ大統領はスラカルタの貧乏大工の息子で、「貧困を生み出す仕組み」については骨の髄まで知ってる人だ。その言葉は重い。

メルカリが海外のエンジニアを大量雇用した話は一般ニュースでも大きく報道されてたけど、そりゃフィンテック慣れした新興国の若い子のほうが使えるもの。いつまでも「発展途上国」なんて言ってバカにしてらんないよ。