たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

ガジェットライターはココに気をつける:クラウドファンディングと電波法

澤田はクラウドファンディングに出展された製品に関する記事を、よく書いている。

その中で必ず気をつけることがある。それは「自分は日本人」だということ。

別に愛国心を煽る記事を書くっつー訳じゃない。日本にいて日本語で記事を書いている以上、日本の法律を遵守しなきゃまずいことになるっつーことだ。

澤田はノンフィクションライター、言い換えればジャーナリストだから、事実についてはそのまま書く。けれど、その対象が日本の法律に適合しているかどうかということは絶対に触れないといけない。

たとえば、Indiegogoに出たこの製品。

www.indiegogo.com

スマホをオフライン環境下でも使えるようにするっつーものなんだけど、つまりはBluetooth接続のトランシーバーだ。使用周波数は462MHz帯。

アメリカではこのバンドのトランシーバーは珍しくねぇんだけど、日本だと放送局にしか割り当てられてない周波数だ。このPowerTalkieなるものを日本で使用したら、検挙されちまう。放送電波に混信する可能性もある。

「そういう製品が出てきた」っつーのは揺るぎない事実だから書くんだけど、本当にそれだけでいいのか? 中にはアチラの製品を無邪気に絶賛してるガジェットライターもいる。それに疑問を感じたから、澤田は科学知識もないくせにテクノロジー分野の物書きになった。

で、「これは日本では違法ですよ」という文言はIndiegogoのページには一言も書かれていない。当たり前だ。これはアメリカの企業が作ったものなんだから。ところが、開発者は「全世界に配送可能」としている。金さえ出せば日本在住の人間が個人輸入することも可能だ。

だから、我々物書きがそれを見越して注意喚起してやらないといけないんだよ。それをしないと、のちのちとんでもねぇ事故が必ず起こるからね。

vimeo.com