たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

フリーランスにとっての「海外旅行」とは

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澤田は年に3、4回、東南アジアに渡航する。

特にインドネシアでは仕事のネタもあるし、友達もいるし、格闘技の師匠もいる。何より、ネット環境さえあれば世界のどこでも同質の仕事ができるという背景を澤田は持っている。

けれど、だからといって何ヶ月も海外旅行をするのは危険だということは、この前書いた。

sawada.hateblo.jp

日本語で記事を書いて米を取っている以上、こっちも日本語の本をインプットし続けないと物書きとしてのレベルが下がっていく。大型書店で立ち読みをするということが、物書きにとってどれだけ大切か。どこかのブロガーが開くサロンに1万円出すよりも、丸善で1時間立ち読みをするほうが遥かに有意義だ。

海外旅行に出ている間は、それが一切できない。だから「海外旅行=物書きとしてのブランク」と考えても間違いではないと澤田は思う。物書きは、他人の本を読むことも仕事だ。それは物書き以外のフリーランスにも当てはまる。

確かに、読書は人間関係をもたらさない。本を読んだからと言って、人脈が広がることは絶対にない。

フリーランスに憧れる人は、とにかく手っ取り早い成果を求めがちだ。本屋でひとり立ち読みすることよりも、サロンでの名刺交換会に意義を感じる。ビジネスセミナーと銘打った講座でも、受講生に「100人と名刺交換しろ」とノルマを課すところがあるらしい。

その命令に何の疑問も感じず従う受講生も受講生だ。自分自身がレベル上げをしないと、寄ってくる人間も所詮同レベルなのに。

そんな状態で海外旅行に行っても、己のフリーランスとしてのレベルがますます下がるだけだ。数年は大型書店の住人になる気で立ち読みに勤しみ、フリーランスとしての実績を出す。海外旅行なんか、そのあとで構わない。

それを知ってか知らずか、享楽的な夢ばかりを強調するブロガーやアフィリエイターがあまりにも多過ぎる。