たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

やっぱ製作者のネームバリューだけで記事は書けねぇわ

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澤田はWeb媒体専門のノンフィクション作家。これは場合によっては「ジャーナリスト」と呼称してもいい商売だ。

やってることは新しい製品の紹介やレビューで、これはもちろん取材先からの金銭授与は一切ない。その代わり、表現の自由は確保させてもらう。そう言ったら取材先から警戒されることが多いんだけど、それを見越して最初から「使用に値しない製品だったら記事にはしません」と断っておく。それは相手が誰であろうと変わらない。

著名な職人の作ったものを取り上げることもある。もちろんそれは、製品自体に価値があるから記事にするわけであって、職人のネームバリューなんぞ澤田の知ったことじゃない。

この記事を読んで、「今後もその方針でやっていこう」としみじみ感じている。

www.fnn.jp

優一氏を批判するわけじゃないし、絵の個展を開くことも個人の自由だから他人があーだこーだ言うことではないんだけどね。

ただ、靴職人としての優一氏のキャリアはこれで終わったようなもんじゃねぇのかな。少なくとも、この人の手掛けた靴を父親のスキャンダル抜きで、つまり純粋に製品として取り上げる物書きは出てこないんじゃないかね。

芸能記者や相撲記者じゃなくて、ファッションやライフハックメディアの記者が「靴職人・花田優一」を取り上げないと、職人を続けていく意味がない。

このあたり、マスコミとの付き合い方について10代の頃から思案していた親父は骨の髄まで承知してるはずだ。だからこそ「お前はテレビ出てる暇なんてないだろ」と言ったんだと思う。

その通りです、貴親方。本音を言ってしまうと、「靴職人としての優一氏を取り上げなくて本当に良かった」と大半の記者が考えてると思います。

やっぱ製作者のネームバリューだけで記事は書けません。