澤田オフィス配信記事補足 2019年1月12日@DIME「インドネシアの770円ガラケー」
以前、インドで500円を切るスマホが出てきたけれど、あれは結局詐欺だった。
インドネシアの770円ケータイは、それとは似て非なるもの。何しろアルファグループという財閥とGoogleが手を組んで出したものだからね。
シンガポールの企業が「カメラのないスマホ」なんつーのを作ってたりするけれど、それでもこの世に流通している携帯電話の9割9分がカメラ内蔵。これを使わない手はない。
話は飛ぶけれど、2019年のジャカルタの最低法定賃金は280ドルといったところ。最近のルピア安が響いて、賃金が相対的に安くなってる状態だ。
それじゃあ月300ドルで暮らしてる人にスマホを持たせるとしたら、どんな機種になるだろうか? iPhoneはさすがに無理だ。Android端末でも、NFC搭載機種は手が届かない。
結局、中国やインドネシアでQRコード決済が普及するのはそういう事情があるからだ。これはこのブログでも何度も書いてるね。
そもそも、スマホのコストダウンを目指すとするならNFC(この場合、FeliCaも含む)は真っ先に削られる要素だと思うんだ。
日本で4、5万円で売られている機種も、NFCがなかったりするしね。
それにトレンドの方向性はおサイフケータイよりも、より綺麗で面白い写真が撮れるカメラ性能なんだよな。4800万画素のカメラを持ったスマホも出てきてるけど、そういう端末の販売価格を安く抑えようと思うならやっぱりNFCは……ということになる。