やっぱりG20のテクノロジーブースは「スマホを使って何かするもの」が皆無だった件
昨日、澤田はこういうことを書いた。
ロボットとかiPS細胞とかロケットとか、まあいろいろあったんだけど、よく見たら「スマホアプリを使って何かする製品」が皆無だったんだよなぁ。
ただ、この記事を配信した後にやっぱり気になってもう一度会場を見渡してみた。
「スマホに検出結果を反映させる製品」や「スマホで製品本体を操作できる製品」は出展されていた。たとえばこれは、介護対象者の尿意を感知するデバイス。尿意が迫ったら、それを家族のスマホに通知する。
確かに、これはこれで凄い。
けれどこの製品は、「スマホアプリを使って何かするもの」ではないんだよ。いやまあ、単に言い方の問題なのかもしれないけれど。
「スマホを使ってラジコンのように操作できる乗り物」もあったんだけど、2019年のテクノロジージャーナリストが求めているのはそういうものじゃない。「Google Mapでピックアップ地点を指定したら、自動運転でそこまで来てくれる乗り物」を求めている。
それにはビッグデータをうまいこと管理する大胆かつ緻密なスキルが必要だし、道交法との折り合いを考えてくれる法律の専門家も確保しなきゃならない。
で、そういうことを瞬時にできる体制(というより環境)が、日系企業にはないんじゃないかと澤田は邪推している。