たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

NHKが「唯一絶対神」と化している件について

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最初に断っておくけれど、別に澤田はNHKを毛嫌いしているわけではない。

ニュースも観るし、『逆転人生』は大好きな番組だ。大河ドラマも毎週目を通している。NHKオンデマンドにも入会している。

ただ、現実問題として少子高齢化の進む地方都市ではNHKは宗教のようなものだ。

静岡市でもそのきらいがある。NHKは茶農家には欠かせない遅霜情報を配信してくれている。こんなのは民放ではやらない。だから、大抵の人はNHKに情報依存している。

そうして積み上げた信頼性は基本的にはいいことなんだけれど、そのせいで「NHKでやらないことは真実ではない」という風潮が確立してしまった。

はっきり言って、静岡市ではWeb物書きの影響力なんて皆無に近い。

 

毎日Web向けの記事を書いている澤田がどんなに声を荒げて「QRコード決済はこんなに普及してるんですよ」と言っても、正直静岡市では通用しない。

それはNHKが放送して、初めて説得力を帯びる。言ってることは同じなのに。

そういう意味で、NHKは宗教と化している。ただしこれは、NHKには一切落ち度はない。

もしその結果、地方間の情報格差が広がったとしても、NHKは責められるべきではない。

 

それが全てではないけれど、情報格差が生まれる背景にはNHKもあると思う。

NHKに依存し過ぎているせいで「スマホなんかいらない」という発想が出てくる。NHKを常時視聴できるテレビ受像機こそが唯一絶対の映像メディアで、ネットフリックスやらAmazonプライムビデオやらhuluやらは番外地、というよりも別世界の話。ビデオ・オンデマンドに市民権はない。

だから、これらのサービスでしか視聴できないドラマ作品は一流ではない。新しいメディアで奇抜なドラマを観てみたい、という思惑すら地方では出てこない。『全裸監督』みたいなのが話題になることはない。

さっきから「ないない」づくしだけど、それだけ都市部と地方部の情報格差は大きいということは強調しておきたい。