たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

あんふぁんWebの件が澤田にも飛び火か?

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澤田が一昨年書いたこの記事が、今このタイミングでPVを集めている。

sawada.hateblo.jp

要はあんふぁんWebでの一件を、とあるワイドショーが別の件とごちゃ混ぜに報道したから澤田のブログにもその影響が出たっつーことだ。

「別の件」とはもちろん、It Mamaのキャベツ解熱法のこと。

それぞれの件につながりは全くないんだから、無理やり束ねて報道するのはやめてほしいんだけどね。

 

あんふぁんWebで記事を書いてた他のライターが気の毒だ。

この人たちにとっては、今回の件はとばっちり以外の何ものでもない。

ライターが他のライターの記事を配信前にチェックする、というのはできない。それは明確な越権行為で、ライターというのは編集部全体から見れば一番下の立場。記事のチェックは編集部員の役割だ。

そもそも「ライターがほかのライターの記事をチェックする」ということを許せば、ライター同士のヒエラルキーができてしまう可能性が出てくる。だからこそ、編集部員の責任は重大。いい編集部員に巡り合えたら本当に幸運で、中には「こいつの目は節穴か!?」と言いたくなるような編集部員もいる。誰とは言わんけど。

だから今回のあんふぁんWebの件は、

1.ライターの中に疑似科学を信じている人がいた

2.編集部がそのライターのトンデモ記事を見落としてしまった

という2つの要素が絡み合って炎上に至ったのだと、澤田は認識している。

言い換えれば、該当の記事とは全く関係のないライターには一切非はないということだ。

この人たちのことまで「トンデモライター」と指差すのは間違っている。

 

それにしても、「自然派ママ」の闇はかなり深いと澤田は改めて感じている。

抗生物質とワクチンは「製薬会社の陰謀」で、子供の健康を害する薬物だ。だからワクチンは打たないし、抗生物質にも頼らない。自然と共に生活するのが一番だ――。

断言するけれど、人間は「自然と共に生活」していたら多産多死になってしまう。

澤田の母方の祖母は、兄弟姉妹が10人くらいいたそうだ。ところが、その中で成人できたのはたったのふたり。うちひとりが澤田の祖母、もうひとりが大伯父で、彼の孫が澤田よりも3つ上だったかな?

ともかく、昔はそんな具合に「たくさん産んでたくさん死なせる」が当たり前だった。いや、乳児死亡率が高かったからその分だけ産まなきゃ家を存続させられなかった。

人類が多産多死のスパイラルからようやく抜け出せたのは、抗生物質とワクチンが登場してからだ。そう考えると、フレミング博士は人類史上トップクラスの偉人だと思う。

にもかかわらず「抗生物質は身体に悪い。ホメオパシーに公的保険適応すべき」なんて言い出すのは、実は現代医学の恩恵を隅から隅まで享受している証拠でもある。

結核も梅毒も天然痘もペストも恐れるに値しない病気になった。

人間の寿命は、明らかに延びている。それを「ナチュラルじゃない」という理由で否定するのなら、その人にかける言葉はもうない。