たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

新型コロナのおかげで澤田の仕事が増えた理由を考察してみる

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新型コロナウイルスは、ライターの世界にも明暗をもたらしてしまった。

仕事が減ってしまった人と、むしろそれが増えてしまった人が発生している。

新型コロナのせいで企業が広告を打たなくなり、結果として広告記事執筆を主軸にするライターの仕事が減る。あるいは取材を得意にしているライターが、それが一切できなくなって記事単価の高い案件がぐっと減ってしまった。

澤田はそのどちらでもない。言い換えれば、新型コロナ感染拡大以降は安定した案件にありついていたクチだ。

現に澤田は、5月と7月に中古とはいえバイクを2台買ってしまった。可能であれば年内にもう1台買おうとも考えている。これは誇張でも自慢でもない。

 

何でコロナショックで失業しないどころか、十分な可処分所得に恵まれるほどの仕事を維持できるのか。それを自己分析すれば、以下の二つになると思う。

 

1.澤田は広告記事ではなく報道記事を請け負っている。

2.Q&A方式のインタビュー記事は殆ど書かない。

 

まず1の部分は、そのまんまの意味。澤田は物書きとして独立してから今まで、広告記事は殆ど書いたことがない。はっきり言えばたった一度、自分が「これはすごい!」と本当に感じた製品の広告記事を書かせてもらった。

何度も言うけれど、澤田の記事は基本的に「広義の報道記事」。開発者ですら気づいていないその製品やサービスの付加価値を文章で映し出す。これをやっている人間は他にあまりいない、という自負はある。

そして2の部分。もしかしたらこれこそが澤田の胃袋を支えている要素かもしれない。

「開発者ですら気づいていないその製品やサービスの付加価値を文章で映し出す」のなら、文章の構成や表現を開発者即ち取材相手の口に依存する必要はまったくない。その記事の8割方は自分の感想、主観、己の察したことだけで埋められる。つまり「地の文」が中心の記事だ。

だから、

Q:この製品はいくらですか?

A:1980円です。

Q:だいぶ安いですね。

A:販売価格の設定には非常に悩みました。

という感じのインタビュー記事は書かない。唯一、チャコスタというメディアで請け負っただけだ。これはいろいろと勉強になった仕事で、澤田が小説を販売するきっかけになった出来事でもあるんだけれど(小南さんと近藤さんには感謝してもし切れない)、それでも「Q&A方式のインタビュー記事」が澤田のメイン武器として確立することはまずないだろう。

note.com

それよりも澤田のインタビュー記事は、

この製品の価格は1980円だという。これを高いか安いかと判断するのは、人それぞれだろう。しかし筆者の個人的な感想を言わせてもらえれば、随分安いと感じた。案の定、この価格設定には葛藤があったようだ。

という具合に、地の文だけで書き上げたい。

このやり方なら対面取材は10分もあればいいし、そもそも対面取材の必要性すらもあまりない。その人の作った製品ないしサービスが己の手元にあれば、それでいい。なのにQ&A方式の記事より深堀りできるという利点もある。

そうやって澤田は取材記事を完成させるまでの過程を簡素化してきた、というより自然とそうなっていたから、「コロナのせいで対面取材できない」というのはあまり苦にならなかった。

そのおかげで、今日もレッドバロンに行って購入予定の単車をいくつかピックアップしているわけだ。