たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

「自分をインターセクショナルフェミニストとして雇え!」と叫ぶ人の心理

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恐るべきツイートをした人がいる。

まずは、スクショを撮ったトゥーンベリ・ゴンさんにこの場を借りて感謝。ちなみにスクショのツイ主は、案の定鍵をかけてしまった。

「自分の主張したい政治的信条を収入につなげる」というのは、大衆の潜在的欲求と言うべきかもしれない。もちろん、思想の左右はここでは関係ない。

実際に我々現代人は、政治的信条を主張することでカネを稼いでいる人を数多く目撃してしまっている。そして我々は、心の片隅でこう感じる。「ああ、この人はきっと楽してカネを稼いでるんだな」と。

そりゃそうだろう。だって己の言いたいことを言うだけで収入案件が舞い込んでくるんだから。

はっきり言って、スキルなんかいらない仕事だ。

そのドロドロとした欲がついに露出したのが上述のツイートで、これに対して非難のリツイートをしている人の何割かも実は「己の政治的信条がカネになれば……」とおぼろげに考えてるクチだと澤田は確信している。

タカラトミーTwitterがおかしい、というのは取っ掛かりに過ぎない。

 

ライターというのは誤解されやすい商売だ。

「あいつは楽をして稼いでる」とか「何で毎日引き籠ってるのにあんなカネを持ってるんだ?」と陰口を叩かれる。新型コロナのせいでステイホームが叫ばれるようになった今でも。

それが転じると「自分も楽をして稼ぎたい」になり、やがて今現在の自分の職業を恨むようになる。「俺はこんな仕事で終わるような人間じゃない」と。オンラインサロンとは、つまるところそんな感じの大衆心理に上手く乗っかった産業だ。

大企業に対して「俺をアドバイザーとして雇用しろ!」と主張する心理と、ライターに対して「お前は楽な仕事でいいね」と発言する心理、インフルエンサーのオンラインサロンに月ウン万円払う心理。この三つは実は一本の線できっちりつながっている。同じサイコロの中の面と表現してもいいだろう。