たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

「絶対に積みプラをしない」プラモデル少年スネ夫の忍耐力に注目せよ!

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澤田のこのブログで一番読まれている記事は、「大人になったのび太について考察してみた」という内容のものだ。

sawada.hateblo.jp

これは連載当時と今との意識格差の話でもある。70年代の日本では「大学を出たばかりなのに自分の会社を持つ」というのは非常識以外の何ものでもなかった。「非常識」が言い過ぎだとしたら「邪道」でもいい。

「せっかく大学を卒業したのに、なぜ就職しないんだ?」

もしも日本という国でスティーブ・ジョブズみたいなことをしたら、周囲からそう詰問されて力ずくで行動を制止されてしまう。

にもかかわらずのび太は大学を出ると同時に起業し、それを7年も存続させた。この手腕は、誰にも否定できるものじゃないだろう。

ただ、澤田としてはのび太よりもスネ夫のほうがよりクリエイティブな才能に恵まれているんじゃないかと考える。

 

スネ夫は忍耐強い性格の少年だ。

彼は金持ちの家の子で、たくさん小遣いをもらってプラモデルやラジコンを買い込んでいる。何がすごいって、スネ夫可処分所得のある大人にありがちの「積みプラ」をしている形跡がないという点だ。

買ったプラモデルはちゃんと最後まで組み立てている。塗装もしてジオラマも組み立て、最後に写真撮影までしている。

断言するけれど、これは忍耐力と継続力と独創性の賜物だ。それがない大人たちは、自宅の収納にいつまでも作らないプラモデルの箱を積み上げている。

しかも彼はラジコン飛行機まで飛ばしている。これは商業用ドローンが活躍している現代で、十二分に発揮できるスキルだ。

スネ夫はドローン操縦者になるべきじゃないか?

時代設定をドラえもん連載当時に合わせるとしたら、スネ夫は高校卒業後にヨシムラへ就職するという手もある。「サーキットの火の玉オヤジ」ポップ吉村はまだ存命中。大学なんかに進学せず、ポップの弟子になればいずれは自分のバイクパーツメーカーを作るという未来も待っているかもしれない。

www.yoshimura-jp.com

そういうシナリオを想像するだけ、澤田はスネ夫を高く評価している。

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↑ポップ吉村に暖簾分けしてもらったスネ夫の会社のロゴ想像図

一ツ橋の人々にお願いしたいことがある。

「クリエイティブな才能を遺憾なく発揮するスネ夫」が主人公の映画をぜひ作ってほしい。

「劇場版ジャイアンはいい奴」というのはよく言われることだけど、それ以上にスネ夫のメカニックとしての才能は世間に注目されるべき事項だ。というわけで、次回の劇場版ドラえもんスネ夫主人公の話で行きませんか行きませんか。