たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

2021年はますます「ライター志望者」が増えるという展望

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日経平均株価はともかくとして、2021年の実体経済は案の定冷え込むだろう。

今年は新型コロナワクチンの接種も実施されるはずだけど、だからといってすぐにでも2020年以前の光景には絶対に戻らない。今年の卒業予定者は本当に大変だ。悪夢の就職氷河期が再来する可能性だってある。

今現在働いている人も、いつ解雇や会社倒産の憂き目に遭うか分かったもんじゃない。

だからこそ文章がカネになるライターという商売で月数万円でも稼ごう、という人が増えるのは当然の流れだと思う。

 

これからライターを始める人に言っておきたいのは、この世界もつまるところ「サバイバル」だということ。

そしてもっと言うと、ネットの存在を前提にするビジネスは常に「先行者有利」という原理が働いている。

澤田がWeb物書きとして身を立てられるようになった最大要因は、スマホが普及したことだ。殆どの人が、PCではなくスマホの画面で記事を読むようになった。その現象と、小野勝也博士に伝授された「展開されている事象を自分なりにまとめ、整理する技術」が偶然合致した。コンパクトな文章(を書ける考え方)を小野博士から学んだことが、今の澤田の生活を支えている。

何だかんだで、技術的なフェイバリットが我が身を助けるという事実がこの世界にもある。

 

澤田がSEOライティングに否定的な理由は、それをやっているとボギャブラリーが身につかないからだ。

「この場面にこの表現を使うか!」と読者に思ってもらわなければ、この先継続して物書きの活動をすることは難しい。ところがSEO重視の記事を書いていると、どうしても文章が紋切り型になっていく。金太郎飴型、と書けばいいか。

この金太郎飴型の記事というのは、それこそAIが得意とする分野で、別に人間が書く必要はない。結局のところ、人間のライターがAIに勝つための唯一の手段はボギャブラリーだ。

ライター独自のボギャブラリーを「癖」と判断し、嫌がるメディアも確かに存在する。

ただ、そんなメディアはいずれ人間のライターじゃなくてAIを使うようになるだろうから、早いとこ縁を切っても構わない。

そうでなくともライターという商売は、入り口は恐ろしく広いけれどそこから一寸先は地獄の針山のような世界。ライター志望者が増えれば増えるほど、より癖の強い文章を書ける物書きがその強みを発揮する。