たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

澤田が絵描きにならなかった理由

いや、そもそも絵を描く才能がないってのが一番の理由なんだけどさ。

でもね、子供の頃ちょっとしたことがきっかけで絵を描くのが嫌いになったことがあるの。小学校5年生の頃だったかな? 図工の時間で「何でもいいから図書室の本で調べたことを絵に描こう」って授業があってさ。

当時から澤田は戦国時代大好きで、その時も子供心に城を描いてみたいと思ったわけ。だから城の写真が載ってる本を図書室から引っ張り出してきて、何とか描いたのよ。でもってそれだけじゃ寂しいから、城から出陣する軍団の絵も描いたの。たくさんの足軽と、何人かの騎馬武者。

よく考えたら「絵を描きたい」っていうよりも、自分で戦国時代を再現したいっていう気持ちだったのかな。荒れた戦場を駆け抜ける甲冑の侍。それを見たいっていう気持ちがあったはずなんだよ、あの当時から。

で、その絵を図工担当の先生に出したわけ。そしたら、

「あら、なんか寂しい絵だわね。お城と人以外何もないわ。そうだ、この絵全体にお花畑を描いて明るくしましょう」

この瞬間、絵を描くのが嫌いになった。いやー、今でもちょっとしたトラウマだわ。

こっちは荒野を征く戦国武士団を描きたかったんだ。それを図工の先生がまったく理解していないっつー状況ね。大人になってから気づいたんだけど、美大卒のあんたが何で本職の絵描きになってねぇんだと。たかだか公立小学校の教員でしか米取れないのは、あんたのその貧弱な感性と想像力が原因なんじゃねぇの?

こういう経験した人、結構いると思うんだよね。