たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

高齢者向け簡単スマホは多分消滅する

スマホを使い慣れていないシニア世代に向けた携帯電話、っつー製品は日本じゃツーカーが最初だったのかな?

そこからツーカーauに呑まれるまで最低限路線を貫いていったんだけど、この功績は確かに大きい。

けれど、それはあくまでも「歴史的業績」であって、今後そういう製品はなくなっていくと思う。

スマホの使い方が分からない人たちに向けて、操作が簡単なスマホを開発する。一見もっともな理屈のように思えるけれど、じゃあ「簡単」の基準は何なのよ?

結局、普段スマホを使ってる人から見て「簡単」っつーことなんだよな。

こんな記事もあるんだけどね。

http://japanese.engadget.com/2017/06/22/mmd/

スマホをこれから使いこなそう! という意欲のある人は、簡単スマホになんか手を出さず最初からiPhoneに行くんじゃねえのか?

逆にそうじゃない人は、自分がスマホを使いこなせるようになった時の合理性や利便性を一切想像できない。松屋のタッチパネル券売機ですら「使い方が分からないから代わりにやって」って店員に言う客がいるからね。

じゃあ券売機の操作をもっと簡単にしよう……とやったら、むしろ逆効果になる。逆説的だけど、「簡単操作」が操作を複雑化する。券売機の使い方が分からない人にとっては「一体何が簡単なのか?」ということが疑問の壁として立ちはだかる。

簡単スマホの業績は、「最低限の機能で充分と感じるユーザーがいる」ということを発見した点に尽きる。軽量Androidが普及したら、低スペックでもサブ機として充分に活躍できるスマホがどんどん発売されていくだろう。このあたりに焦点を絞れば、簡単スマホはまだ販路を見出だせると思う。

けれど、スマホそのものを知らない高齢者相手にはもう売れない。