ドコモのショップに中高年が押し寄せるようになった!
いや、ドコモだけじゃないんだけどさぁ……ここ最近、電話屋さんのショップに中高年が詰めかけるようになったことが澤田の目からでも分かるんだよね。
その中でもドコモは、ほぼ毎日「スマホの使い方講座」を開いてる。その分野に力を入れているということだ。
これは明らかに政府のポイント還元事業の影響で、お国がこういうことを始めてようやく「自分もスマホ持ってないとまずい」と思うようになったわけだ。
アベが税金使って訳の分からんことやってるだなんていう人もいるんだけど、国がこういうことやらんとスマホに触ろうともしない人々がいることは不動の事実。それが日本なんだよ。
ただそうはいっても、マイナポイントは大混乱を生み出すんじゃねぇかと澤田は思案している。
マイナンバーカードを取得するまではいいけれど、そこからPCないしスマホでマイキーIDを設定して、それをキャッシュレス決済サービスと紐付けしなきゃいけない。さあ、この作業を自力でやってください! と総務省がお触れを出したら、その段階で全日本国民の半分はキャッシュバック争奪戦から脱落する。
ポイント還元事業にしろマイナポイントにしろ、国民間の情報格差が思いっきり露呈する。そういう性質の政策だ、ということはハナから心得ておくべきだ。
で、自力でマイキーIDを取得できない人(なおかつ、それができる身内がいない人)はどこに行くかといえば、市役所だろう。こういう部分で総務省は「自治体の協力」を呼びかけるはずだし、現にそうしているらしい。
――役所とか自治体で設定してくれないの?
自治体に「設定の支援」を協力していただけないか、お願いをしています。
私たちとしては財政支援という形で補助金を用意していて、それを使って準備を進めている自治体もあれば、まだこれからというところもあります。――「設定の支援」ということは…設定は結局自分でやるの?
マイナンバーカードは個人情報にあたるものですから、役所の人などが見てしまうのはどうしても良くないというわけです。
ですので「カードリーダーライターをセットしてください」とか、「マイナンバーカードをここにかざしてください」とか、「IDが出てきたらメモしてください」とかそういったところを支援します。
マイナンバーカードは自治体が交付するものですから、受け取りと一緒にIDを設定する流れを作ることも含めて、自治体で支援していただけないかと、お願いしているところです。
そうはいっても、役所の中に「マイナポイントコーナー」を作ったり、そのためのPCやカードリーダーを揃えたりするのは相当な作業だと思う。人手も必要だしね。
そこに地域の中高年が押し寄せて、カオスな光景になっちまうんじゃねぇのか?
こうなるくらいなら、マイナポイントなんかやめてポイント還元事業の期間を延長すればよろしい。
マイナンバーカードの普及率向上というけれど、だったらマイナンバーカードにQuickPayとかEdyとかの機能をつけて電子ウォレット化すればいいじゃん。
現状、マイナンバーカードなんか持ってても使う場面がまったくないからみんな作らないんでしょ?
これがお役所センスって言うのかなぁ……。正直、「マイナポイント」っつー名前もダサいしね。