たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

QRコード決済は個人経営店舗向けのシステムなんじゃねぇのかな

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去年話題になったQRコード決済。

利用者側からすると、正直QRコード決済は面倒臭い。ICカードや非接触型決済対応のスマホはただ読み取り端末にモノを置きゃいいんだけど、QRコードスマホをいじる必要があるしレジ打ちの店員がそれに対応した操作をしなきゃならねぇ。

その煩わしさについては、清原隆志さんのこのブログにかなり詳しく書いてある。

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それじゃあ何で中国やインドネシアQRコード決済が普及してるかってーと、つまるところ事業者側のメリットが大きいからだ。

澤田が去年2月にLIFULLインドネシアのオウンドメディアで書いた記事がある。

インドネシア最大手通信企業の電子ウォレット、4月からQRコード決済開始か |ライフルメディア

現状、T-CashではNFC通信を使った電子決済が行われている。だが、NFC搭載のスマホはミドルエンドからハイエンドの機種だ。200万ルピア以下で販売されているローエンドモデルには、NFCは搭載されていない。

また、販売者側にとっても「NFC対応端末を用意しなければならない」という手間がある。それに比べたら、QRコード決済は誰にとっても利便性が高い。

 確か、ジャカルタの最低法定賃金がやっと300ドルになった程度だったっけ? スマホの売れ筋が200万ルピア台のものだから、NFC搭載機種は正直割高だ。

それ以上に、屋台や町の食堂じゃ端末なんか置く余裕がない。そもそもが壊れ物だし、そうでなくともインドネシアのクレカ読み取り端末は統合化が進んでない。この国では非接触型決済は、レジ前をゴチャゴチャにしちまうという事情がある。

けれど、QRコード決済はシール1枚で済む。

日本でQRコード決済を普及させようと思うなら、全国にチェーン店のある図体のでかい企業じゃなくて、それこそ夫婦二人でやってるような個人経営の店に導入を呼びかける必要がある。澤田は清原さんのように、日本でQRコード決済が広まらないとは考えてない。けれど、結論に至るまでの途中にある論法や考え方は一緒だ。

だから澤田は、中小零細規模の店舗にQRコード決済の活路を見出せるのではと思案している。