「クレジットカードが作れないからキャッシュレス決済とは縁がない」というとんでもない誤解
そこからポイント還元の話になり、最終的にはキャッシュレス決済の話になった。それに対して街の人にマイクを向ける毎度お馴染みの場面があったんだけど、
「自分は定職がないからクレジットカードを作れない。だから(キャッシュレス決済化)は困る」
と話す高齢者がいた。
で、澤田がすごく気になったのは、有馬アナも上原アナもこの人の言葉が誤解に基づくものだということに一切気付かないという点だ。番組は一般市民の誤解を指摘することができなかった。これは大変なことだ。
電子マネーとは何か? それは、クレジットカードに頼らない決済手段だ。
クレジットカードを作れない人や、そもそもクレカが嫌いな人に向けたのが電子マネーだったはずだ。この表現は、ちょっと極論かな?
けれど、インドネシアが何でフィンテック構築にあれだけ熱心かってーと、国民の半分がクレジットカードどころか銀行口座すら持ってないからだ。今じゃ銀行が銀行口座を必要としない電子マネープラットフォームを作るほど、この国はキャッシュレス化が進んでいる。そのことを澤田は記事に書いて、UZUREA.NETで配信した。
電子マネー先進国 インドネシアのフィンテック政策が日本を完全凌駕している件について https://t.co/4lnLpa3qZy pic.twitter.com/GHQV4Mhp0F
— UZUREA.NET サブカルwebメディア (@uzurea_net) October 15, 2018
「クレジットカードがないからキャッシュレス決済とは縁がない」という誤解を、NHKですらも訂正してやれないことが問題だ。
実際は「クレジットカードがないからこそ電子マネーを利用する」わけで、現にSuicaはクレカが必要か?
「年寄りは電子マネーを使わない」と話す高齢者もいた。それじゃあ、かつてこの人も使ってたはずのテレホンカード、あれは平たく言えば電子マネーの元祖じゃないのか?
マスコミの役割のひとつ、それは「市民の抱いている根拠のない誤解を解く」ことだ。その角度から今夜のニュース9を見ると、仕事を果たしてるとはとても思えなんだ。