たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

「ネットでビジネス」をしているはずの澤田は、結局体力で勝負している現実

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「Webライター」という肩書を持っているだけで、「ネットビジネス事業者」と名乗る様々な人物から声をかけられる。

彼らの目的はふたつ。澤田に情報商材を売りたいか、そうでなければ澤田から「ネット関連ビジネス」の案件をもらいたいか。

だから澤田は、「Webライター」という肩書が大嫌いだ。極力「ノンフィクションライター」と名乗るように去年からしている。澤田は若い頃に小野勝也博士から物書きのイロハを教わって、それをWeb経由で飯のタネにしているに過ぎない。何度も書くんだけれど、澤田は「ネットでビジネス」をしているんじゃなくて、今のところ一番使える通信手段がたまたまネットしかないということだ。

デロリアンに乗って50年前にタイムスリップしたとしても、その時代で物書きとして通用しなければこの仕事はできない。

それに、物書きはつまるところ体力勝負の商売だ。

何時間も飛行機に乗った後、休む暇なくホテルにチェックインしてそのままカメラ持って現場に行って、また何時間もそこでウロつく。そうして得た成果を、また数時間かけて記事にする。

編集部から締め切り日を言い渡されたら、それに逆らうことはできない。「世界中どこでも仕事ができる」というのは、「今いる場所が遅延の言い訳にならない」ということだからだ。

けれど最近の人は、老いも若きも「YouTubeでビジネス」とか「Facebookでビジネス」とか簡単に言い放つ。もうこれは「ネットでビジネス」をはるかに凌駕する酔狂っぷりだ。物書きは普通名詞と固有名詞の区別をはっきりつけなきゃやってけない商売だから、どうして固有名詞に己の生活を依存させるのかがどうしても理解できない。

みんな、天職も幸運もスマホアプリをインストールするような感覚で見ている。そんなわけないだろう。澤田は小野博士に学んだ2年間を含めて、多少でも様になる文章を書けるようになるのに10年ほど費やした。グラップリングに至っては、始めてから今年で17年経っちまった。

スキルなんて、そんなもんじゃねぇのかな。金を出せば1ヶ月2か月でスキルが身につくと考える神経が、澤田には分らない。