たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

「海外旅行しながら月ウン十万円稼ぐWebライター」を体現させている澤田

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この記事を書いている時点で、澤田はバリ島のホテルに滞在している。

ネット環境さえあれば、世界のどこにいても同質の仕事ができる。これは事実だ。だから自宅だろうとバリ島だろうと、月ウン十万円はちゃんと稼いでいるし、今のところ生活資金には困ってない。

そこで今回は、どんな人でも「海外旅行しながら稼げるWebライターになる方法」を少しだけ教えます。

澤田の記事では、「この先は講演会で教えます。参加料はウン千円です」だなんて言いません。だって、非常に簡単なことで誰でも物書きになれますからね。

 

「旅行しながら稼げるWebライター」になる方法。それを一言で書くと、

「本屋で毎日立ち読みしよう」

これしかない。本当に、これしかない。

紀伊国屋とか蔦屋とか丸善とか、とにかく立ち読み自由の大型書店に毎日足を運んでいろんな本を読む。なるたけ上階にある専門書がいい。1階と地下階に置かれている本は、平積みのものも含めてジャンクな内容のものが多いからだ。

言論家の書いた思想書はまずい。このテの本はジャンク扱いで構わない。それよりも、日本史の博士号を持った人が書いた日本史の専門書を読もう。こういうのはほぼほぼ平積みされることはなく、何年も背表紙を向けた状態で埃被ってるんだけど、その埃を振り払って読んでみよう。

まずは、近所の大型書店の住人になる。その生活をとりあえず3年続ける。図書館でももちろんいいけれど、できれば地元で一番規模の大きいところに行くのがベスト。小さいところは、愛読者こそ多いけれど内容はジャンク級の本しか置いてないということがたまにある。

Twitterとかで「海外旅行しながら稼げるライター講座」なんてのを主宰する人が結構いて、そういうアカウントから澤田はよくフォローされるんだけど、この人達はハナから他人様を騙す気でいるか、そうでなければ「海外旅行=読書のブランク期間」であることに気づいてない。

海外旅行が長期に渡るほど、日本語の本が読めなくなる。Kindleでダウンロードすりゃいいじゃねぇかと言われそうなんだけど、電子書籍というのは立ち読みができない。このあたりで「海外旅行しながらライターの仕事をする」という部分に矛盾が生じる。旅行の期間が長くなると、ライターとして劣化していく。

年寄り臭いことを書いちまうけど、「本屋での立ち読み」や「図書館通い」がどれほど己の血肉になるかを理解する人が少なくなった。海外旅行とは、その貴重な時間を犠牲にしてしまう行為でもある。澤田は用件さえ住めば、さっさと帰国してまた本屋の住人に戻る。

Twitterとかでよく見る「この講座に行けばライターとしてのスキルが身につく」という謳い文句は、まず信用に値しない。ローマ教皇フランシスコの言葉を借りれば、幸せはスマホアプリとは違う。それをダウンロードしたからといって、途端に幸せが訪れるということは絶対にあり得ない。

ここに1万円あるとする。それをTwitterで知ったライター講座につぎ込むことを考えてるのなら、ちょっと待ってほしい。澤田は最近、塩野七生先生の『海の都の物語』を文庫で全巻買ったんだけど、物書きになりたいっつーのならできるだけ本を買う方向へ可処分所得を振り分けるべきだ。

海の都の物語〈1〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫)

海の都の物語〈1〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫)

 

 『海の都の物語』なら、全巻揃えても5000円に届かない。こんなコスパの高いライター養成ギブスは他にないぞ。

もちろん、塩野七生先生の本でなくとも構わない。澤田が最近ハマってるのは磯田道史先生の本。

龍馬史 (文春文庫)

龍馬史 (文春文庫)

 

NHKの『英雄たちの選択』は毎回観てるし(だからこそ、それができない環境下に置かれる海外旅行はあまりいい行為とは言えない)、 この『龍馬史』は何度も読み返した。

結局、物書きになるのなら己が読書をするべきで、道はそれしかない。これはこのブログにも度々出てくる小野博士の教えでもあるんだけどね。