たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

「電子マネー」の定義は国によって違う! ベラボーにややこしい世界のQRコード決済事情

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澤田の執筆した「インドネシアQRコード決済サービス」に関する記事を読むと、ところどころ「QRコード決済サービス=電子マネーサービス」という感じで混同しているはずだ。

多分、それに不満を感じている読者もいると思う。

正直に言っちまうと、混同している。ていうか逆に、日本では「QRコード決済サービス」と「電子マネーサービス」が別物だということに澤田は違和感を感じている。そのくせチャージ機能のないOrigami payを好き好んで使ってたりするんだから、矛盾もいいところだ。

電子マネー」というものの定義、というか構造が、国によって全然違う。

まず、2億6000万のインドネシア国民の半数が銀行口座を保有してないということを念頭に置いてもらいたい。

日本の場合は、己の銀行口座を持ってないという人間のほうが少ない。だからQRコード決済と銀行口座(或いはクレジットカード)を直結させることができる。つまりQRコードで支払ったら、その分の引き落としが即座に口座へ反映されるっつー仕組みだよね。デビットカードと一緒だ。

ところが、インドネシアではこれができない。QRコード決済サービスの運営者が、最初から電子ウォレットを用意してやらなきゃどうしようもない。チャージは利用者が現金片手にコンビニへ行くか、Go-Payの場合はバイクタクシーのライダーにカネを払ってしてもらうっつーやり方だ。

www.go-jek.com

だから「決済サービス=電子マネーサービス」という等式が成立するわけだ。

これをどこかで説明しないと、いずれは読者か同業他者から突っ込まれる可能性がある。さて、どうしたもんか。国が違えば電子決済サービスの中身も違うんだけど、QRコード決済の場合は銘柄が乱立しているから余計にややこしい。

これはひとりじゃ荷が重い仕事かもしれねぇなぁ……。