たまには澤田もエンターテイナー

ノンフィクションライター澤田が、このブログではエンターテイナーになった気でいろいろ振る舞います。

澤田の記事はステマっぽい?

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「澤田の記事はステマっぽい」とは、たまに言われる。

けれど、澤田は一円だって取材先からもらったことはない。

簡単な話で、澤田は取材対象の製品や企業のマイナス評価を記事内で極力やらないだけだ。

「それはお前が取材先からカネもらってるからじゃないの?」と言われるのは、覚悟している。けれど、そこまで疑われるのなら澤田オフィスの帳簿を公開すりゃ済むことだ。

 

取材先に対してよく言ってるのは、澤田の記事は「広義の報道記事」だということ。

つまり、これから書く記事はジャーナリズムですよ。広告ではありませんよ。事実関係についての訂正は受け付けますが、文章の表現については澤田の裁量でやらせてもらいますよ。

こう言わないと、記事に対して一字一句注文を付ける企業が時たま出てくる。

中には「30代の女性向けの記事を書いてください」と言ってきた取材先もいて、これはさすがに呆れた。「我が社の商品の取材をしてください!」と言ってきたのは向こうなのに、あとになってそんな馬鹿みたいな注文をしてくる。こうなると、記事の配信はご破算。「なら澤田は書きません」ということになる。

澤田が記事の中で商品や企業についてのマイナス評価をあまりしないのは、そういうことだ。

あまりにダメダメなものを、わざわざ書く必要はないと澤田は思っている。

 

こんな取材相手に遭遇したことがある。

「何でも好きに書いてください。おたくの創作でも、俺の言ったことにしちまっていいですよ」

そこまで言い切ったのは、後にも先にもこの男だけ。

鈴木みのるという人物だ。

dime.jp

だからといってこの記事に澤田の創作は一切ないけれど、鈴木選手はまさに真の漢。これがプロレスラーなのか、と心の底から感じた。

あの取材で、澤田は鈴木選手から何発も張り手を食らったような気がする。本当に殴られた、ということじゃないぞ。会話をする中で、澤田の精神に活を入れられた。そんな取材だった。

もう一度書く。鈴木選手は真の漢だっっっっっ!!!!!

 

もし上の記事について「澤田は鈴木や髙山から金をもらってステマ記事書いてる」なんて言われたら、その時は本気で怒る。

鈴木選手からは魂をもらったつもりだけど、カネは一円だってもらってない。

それは今年配信した、桂三輝さんの取材でも同じだ。

intojapanwaraku.com

「どうして落語家見習いは、師匠に言われる前に茶を出さなきゃいけないのか?」ということは、澤田もずっと疑問に思っていた。

それが三輝さんの話を聞いて、一気に氷解した。

そのあとで三輝さんの落語を聞いたんだけど、本当に面白い話ってのは何ヶ月経っても頭に残るよね。

カナダ人の三輝さんが文枝師匠から何を教わったのか、文枝師匠が考えている話芸とは何なのか、今になってよく分かる気がする。少なくとも、澤田の文枝師匠のイメージは「いらっしゃ~~~い」というもんじゃない。綺麗に整備された日本庭園にそびえ立つ巨大な松の木、それが文枝師匠のイメージだ。

そういうことは、取材先からカネをもらうPR記事では絶対に聞き出せないと思う。ましてやステマ記事で、ここまでのレベルに持って行くのは不可能だ。

鈴木選手も三輝さんも、「広義の報道記事」と言い放った澤田に対して全力でぶつかってくれた。取材はプロレスに似ている。そしてそれは、つまるところ書いているものが「広義の報道記事」でなければ取材相手は本気を出してくれない。

つまり、澤田の記事は酷評せざるを得ないほどの低レベルなモノやコトに対しては無視を貫くものだということを理解していただきたい。すると、配信される記事は自然と「高評価する内容」ばかりになっていくわけだ。